語学の虎の巻 [書評]英語・外国語学習法 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2008/07/24

[]048号 英作文を添削してくれる人がいないときに読む本 06:35 048号 英作文を添削してくれる人がいないときに読む本 - 語学の虎の巻 [書評]英語・外国語学習法 を含むブックマーク はてなブックマーク - 048号 英作文を添削してくれる人がいないときに読む本 - 語学の虎の巻 [書評]英語・外国語学習法 048号 英作文を添削してくれる人がいないときに読む本 - 語学の虎の巻 [書評]英語・外国語学習法 のブックマークコメント

 

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英語・仏語・伊語 トリプル三冠王による

語学の虎の巻 [書評] 英語・外国語学習法  - 048号 -

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http://shibutora.g.hatena.ne.jp/melma/20070620

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■今週の本 英作文を添削してくれる人がいないときに読む本

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買う??: ★★★★☆

書く力、英語のニュアンスを身につけて行くには必要だと思います。

中級者以上。

 

1 「受験英語禁止令」 小倉 弘

研究社 1998/12

アマゾンはこちらから。

http://www.amazon.co.jp/dp/4327451274/ref=nosim/?tag=gogakunotoran-22

2 日本人英語の誤用診断事典 小笠原 林樹

研究社出版 1997/07

アマゾンはこちらから。

http://www.amazon.co.jp/dp/4327461296/ref=nosim/?tag=gogakunotoran-22


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■はじめに

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独学学習者にとって不安なのは、自分の書く、話す英語が正しいか自信が

持てないことです。

作文の添削講座はお金がかかるし、続けるには強い意志が必要ですし。

かと言って、外国語学校に通ってみても、間違えたくないという気持ちが

出てしまうと、話せない話題は避け、自信のない言い回しはやめて別の

表現を使う、あるいは黙ってしまうという回避行動に出るために、そもそも

直してもらいたい間違いの回数が減ってしまいます。

他方、講師の側も、間違いを指摘すると萎縮してしまって話せなくなるので、

それを避けるためにあえて指摘しないというケースもあるようです。

結局、家で勉強していても外国語学校でも、誰も間違いを直してくれない

ということになります。

 

そうした中でどうすれば良いのか。

 

自分の間違いから学べないならば、他人の間違いから学べば良いわけで、

良くある誤用例を集めた本を手にし、

・自分にはこの文がおかしいと指摘できるか

・どこをどう直せば良くなるか

 

と考えながら読み進めるのは、とても良いトレーニングになると思います。

欠点としては

・一つ一つの誤用例をこなすのにかなり時間がかかると言うことです。

さらにそれを自分のものにしようと思うと、反復が必要ですのでもっと

時間がかかることになります。

今回取り上げた本がベストだというわけではなく、(もちろんベストである

可能性もあるのですが)たまたま私が(ブックオフで買って)自宅に置いて

あったと言うだけのことです。


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■内容

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1の「受験英語禁止令」は、178ページ。上述のように、速く読めない

本ですので、薄めの本で一回仕上げて満足感が得られて良いでしょう。

著者は受験予備校の代々木ゼミナールの講師であり、またタイトルから

分かるように、受験英語と結びつけて記述しています。

よって、受験英語の音声/被害を強く受けた人ほど、本書のインパクトが

強いでしょう。

 

私もあちこちに付箋をつけました。助動詞の説明など、とてもわかりやすい

と思いました。

と言いつつも、授業時間が限られている学校教育の現場でこのような細かい

ニュアンスの話をし始めると、混乱するだけかもしれません。

 

発音にしろ、文法にしろ、例外事項が多く、かつ試験問題にも例外事項が

出やすいという中で、さらに(一種の)例外事項を詰め込むのは、(仮にうまく

行ったとしても)英語の力にならないような気がしています。

まずは、(発音も文法もニュアンスも)幹となる部分をしっかり身につけて、

それが終わったところで微調整をしていくというのが良いだろうと思って

います。

 

こんなこと中学高校では学ばなかったと憤るのではなく、そういう順番で

学ぶものなのだと思えば良いのだと思います。

2. 日本人英語の誤用診断事典

 

これの良いところは、分厚くて用例が豊富なところです。(323ページ!!)

悪いところは、分厚くて、読み通すのに時間がかかって、達成感がなかなか

得られないことと、絶版が近いとされていて、入手が困難になりつつある

ことです。

1にしろ、2にしろ、「次の文のおかしいところを直しなさい」とあって、

とかもおかしいところがイタリック(斜体)となっています。

よって、「ここがおかしいのだ」という姿勢で文の間違い探しを行うことが

できます。

果たして、おかしな部分があるとも無いとも言われずに「添削してください」

と渡されたときに、同じように指摘できるかは難しいところです。

 

3. (おまけ)  「英語ライティング実践講座」ケリー伊藤 

研究社 (2006/05) 197ページ

アマゾンはこちら

http://www.amazon.co.jp/dp/4327452009/ref=nosim/?tag=gogakunotoran-22

実はこれはまだ手をつけておりませんが、このシリーズの評判がよいので

購入したものです。

取りかかれるのはもう少し先になりそうです。

三冊ともに研究社というのが興味深いです。


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■感想

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独学の場合、アウトプットをどのように洗練していくかは大きな問題です。

自分の受験英語の経験からすると、

「基本文例の暗唱 -> 和文英訳をたくさんやる -> 多聴・多読でニュアンスを

微調整する」

という流れだと思っておりました。

他方、多聴・多読で自分が使う/使いたい表現に出会うケースは決して

多くなく、よって多聴・多読だけでやろうとすると大変な量が必要になると

思います。(多聴・多読で語彙を増やそうとする場合もそうですが)

「目にした、耳にした表現しか使わないようにする」という方針はなかなか

実現が困難です。

よって、本書のような誤用例文集による学習が効率的だと考えるわけです。

 

誤用例文集ではないのですが、私も受験勉強の中で、この種の解説が多い

問題集を大量にやった記憶があります。

もう一度手にしたいと探しているのですが、書名が思い出せず発見できて

いません。


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■おまけ

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今回のような本は書評が難しいです。(そもそもこれまでのメルマガも書評に

なっていたかどうかやや怪しいですが)

最近同僚の英文メールを添削する機会が何度かあり、自信を持って「ここが

こう違う。こうすべき」となかなか言い切れない部分があって今回取り

上げることにしたものです。

特に、日本人の書いた英語は日本人には意味が分かってしまうので、

そこから抜け出して英語らしい表現に直して行くには努力が必要です。

 

 

四半期決算が始まってしまったので、また間が開いてしまいました。

ごめんなさい。

一応の節目となる50号までもう少しです。

(妻Rはとうとうメルマガという単語がおぼえられず、いまだに「メルガマ」

と言っています)

 

最後までがんばります。

 

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■発行者略歴

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澁澤寅彦 (しぶさわとらひこ) (ペンネームです)

1962年生まれ。福井県出身。証券会社の経理マン

 

2002年から2005年の四年間に、英仏伊の3カ国語それぞれで三冠

(ガイド試験、検定1級、EUのC2レベル試験)を達成した。

 

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メルマガ名: 語学の虎の巻[書評]英語・外国語学習法

発行者 : 澁澤寅彦 ( shibu.tora@gmail.com)

発 行  : まぐまぐID= 0000238273

配信停止 : http://blog.mag2.com/m/log/0000238273/

─著者ブログ 他─────────────────────────

『語学の方程式』(語学関連の日々の活動と発見)

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