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2006/12/13

海辺のカフカ 再考

| 22:31

先日「海辺のカフカ」を英語で読み終えたことを書きました。

その後、日本語でいろいろネット検索をしました。

英語で読んでいた時は、例えば 佐伯さんは、Miss Saeki と出ていました。

その他にも、日本人の名前、地名、当然の事ながらアルファベット表記でした。

英語で読んでいた時は気づかなかったのですが、日本の名前、地名でありながら、アルファベット表記となっていることで、どこか別世界の話のような感じがしていました。

Kazuo Ishiguroの作品を読んでいる時のように。

それが突然、「佐伯」とか、「甲村記念図書館」とかの漢字を当てられると、全く違う色を発し始めます。

(甲村記念図書館については、Komura とあったので、小村だと勝手に思っていたのですが)

それは英語で読んでいた時の、名前とのニュートラル関係を変化させるものです。

佐伯」という名前でさえ、日本人の名前であればその漢字しか使わないであろうと思われるのに、その漢字が当てられた瞬間、違和感を感じました。

それは例えて言うならば、それまで漫画の本でしか読んでいなかったドラえもんが、いきなりテレビアニメになったところ、その声優の声がイメージしていた声と違った時のショックのようなものです。

漢字には音があり、意味があり、それぞれ色があるのでしょう。

例えば Yoshimoto がニュートラルなのに対し、吉本、吉元、芳本、芳元と、日本語ではいろいろな色になる可能性があるわけです。

この部分についてはさすがに英語訳の際には失われてしまいます。

中国語なら大丈夫かも。その他にも、この色を保てる言語があるかもしれません。

ちょっとした発見でした。