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2007/11/10

「different/違う」ということと、英英/英和辞典と

22:36

 

「米国人は他の人と違うことに価値を置き、日本人は他の人と同じであることに価値を置く」というようなことをあちらこちらで目にしてきたような気がします。

 

英語の different と言う単語は、「同じではない」という意味で、そこに「良い/悪い」の判断は入っていないと思います。

 

ところが、それを日本語訳したときに、「違う」とか「異なる」という訳語を当てた場合には、

 

「違う」->「間違い」

「異なる」->「異物」->「排除すべきもの」

 

という風に勝手に展開してしまい、英語の時には持っていなかったニュアンスが付け加わってしまうおそれがあると感じました。

 

それは、漢字が持っている強い意味によるものかも知れません。

(それだからこそ漢字交じりの日本語が早く読める/読みが分からなくても意味がつかめるのですけれど)

 

異国/異人という字を当てたときに、外国人排斥運動は予測できたのかも知れません。

 

以前、村上春樹の「海辺のカフカ」を英語で読み、その後に日本語でパラパラ見たら当てられていた漢字(登場人物の名前や地名など)が私の印象と大きくずれて感じられたことがありました。

 

当時の記事はこちら

http://shibutora.g.hatena.ne.jp/shibutora/20061213/1166016708

 

漫画で読んでいたアニメのキャラクターがテレビ化された時の声に対する違和感のような。

 

そのくらい漢字は強い意味を発しています。

 

 

そこからフラフラと考えが流れていったのは辞書のことでした。

 

世の中には(英語で言えば)英英辞典派と英和辞典派がいて、私は英和辞典派でした。(少なくとも昨日までは。今日からどうするかはまだ悩んでいます)

 

「どちらであっても、単語の意味領域の中のいくつかの座標の点を羅列しているに過ぎず、多読によってその間を埋めて意味領域の範囲を確定していく作業で、できあがりには差は無くなる」というのがこれまでの私の主張でした。

 

ところが、漢字の持つ強い意味、或いは英和辞典の記載された訳語の持つ、別の意味の影響が大きい場合、英和辞典に基づいて置かれた座標は、ひょっとしたら単語の意味領域の外に出てしまっているかも知れないと考え始めました。

 

もちろん、英和辞典を引くときは、一番の語義/訳語から最後の方まで一通り読んで、読み終わったら一旦全てを忘れてもう一度英語に戻るというアプローチを取ってきたので、あまりハズレは無かったと思っているのですが、やや不安になりました。

 

英英辞典への移行についてしばらく考えてみたいと思います。

 

 

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まゆのまゆの2007/11/18 08:47 はじめまして。ランキングから来ました。

 外国語-日本語辞典か、その外国語だけの辞書がいいのか、目的によると思います。翻訳の作業をしていて上手い訳語が見つからない場合やはり○和辞典が役立ちますよね。翻訳とは関係なく意味を調べたい場合、その言語に没頭して読んでいる場合は、その言語のみで書かれた辞書の方が思考をさえぎらないと思います。ただ、単語に寄りますけど。あまりにも抽象的な単語の場合、よの言語での説明より訳語のようが分かりやすいこともありますし、物の名前もいろいろ説明されるよりそれを日本語で何と言うか教えてもらった方が早いです。(例えば、野菜や果物の名前など。)どちらか一つの辞書に絞ると言うより、両方を活用するのがいいように思います。
 英英辞典もいろいろあるので、自分に合ったものを使うようにしなければならないですよね。

shibutorashibutora2007/11/19 05:36 
まゆのさん、こんにちは。
 
●和辞典か、●●辞典かという問題は、人により場合によりで万能な答は無いのでしょうね。
 
インプット作業の場合は基本的には辞書は使わないですし。
 
日●翻訳になってくると必要性は高まると思います。
(先日の日伊翻訳クラスでも伊伊辞典の使用を勧められました)