2007/12/02
日伊翻訳訓練 エンジョウ中
エンジョイ中ではありません。エンジョウ(炎上)中です。
ひょっとしたら結構いけるのではないかという根拠のない自信がただの勘違いだったと分かるには初回の授業の最初の1分あれば足りたのですけれど、回を重ねる毎に自分の出来無さ加減に気持ちが暗くなります。
11/29の授業の後半は頭から煙が出ているのではないかと思われるくらい「いっぱいいっぱい」でした。
(「おっぱいいっぱい」の妄想をしていたわけではない)
何も足さない、何も引かない
サントリーのウィスキー「山崎」のコピーだったと思います。
翻訳の役割を考えるときに、「何も足さない、何も引かない」というアプローチが必要だと考えています。
ここで「何も足さない、何も引かない」というのは、source languageからtarget lanugage にそのまま訳すということではありません。
例えば、日本語で書かれた日本人向けのテキストには、日本人であれば当然知っている前提の部分は書かれていません。
これを(日本人には当然の前提を持たない)イタリア人向けに翻訳する場合は、その前提の部分を意識して書き加えなければならないのです。
原文にないからそれを書き加えるのは間違いであるという考えもあるでしょう。
しかしながら、目的が「メッセージを正しく伝える」ということであれば、メッセージの中身を変えないために、必要に応じて加除するという対応が必要になるのです。
以前書いた記事はこちら
http://shibutora.g.hatena.ne.jp/shibutora/20060817/1155743634
というわけで、現在取り組んでいるテキストが浮世絵の歴史の話なのですけれど、日本人であれば、あるいは浮世絵に興味のある方であれば常識であるような知識が私には甚だしく欠けていることに気づかれる授業です。
一回の授業に向けて訳を作る時間まで含めて4時間くらいかけているのですが、他の方はおそらく10時間くらい準備されているようです。
予習復習をしっかりやればたいへん力のつく授業だと思うのですが、なかなか思う程の時間がとれません。
日本語テキストの理解/訳出すべきメッセージの総量を理解するのに四苦八苦している中で、イタリア語側の語彙や表現でもまた打ちのめされるわけです。
アウトプットを拡げるためにはインプットを強化せねばと言ってきましたが、その言葉がそっくり自分に返ってきている感じです。
ハリポタなどでいたずらにページ数を稼いでインプットしている気になっているのはまずいような気がしています。
先日のメルマガでご紹介した「最強の英語上達法」に触発されて、基本語彙の増強と、パラグラフの音読・暗唱に注力しようと思っています。
ぶひ2007/12/02 14:03「ん」の発音が、ひとつではないことは、新幹線とあんぱんまんを鏡を見ながら発音してみるとわかりますよ。