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2010/01/03

翻訳夜話 まだ続く

20:24

 

翻訳夜話 (文春新書)」に以下の記述があります。

 

同じ作品のが複数の人に訳されているということに関して、村上春樹が発言しています。

僕はたとえばフィッツジェラルドみたいな古典作品というのは、そういう具合にいくつもの翻訳があって、いくつものヴァージョンがあって、読者が読み比べて、その中から自分のいちばん気に入ってものを選ぶというのがベストだと思うんです。それぞれの訳者の個性というものもあるし、また、時代による洗い直しみたいなものもあっていいはずだと思う。音楽の演奏と同じですね。(89ページ) 

 

似たような話を以前も何度か書いています。

http://shibutora.g.hatena.ne.jp/shibutora/20090908/1252422088

 

歌謡曲の場合だとどうしても出来上がった作品の塊として見てしまうので、昔のレコードなり、今のCDを元に考えると、作詞・作曲・編曲・歌がセットになってしまいます。

 

でも、実際は歌詞と楽譜しか無いと言っても良いわけで、「かもめはかもめ」は当時は研ナオコの歌だと思われたかも知れませんが、実はその interpretation は、中島みゆきでも徳永英明でもあり得るわけです。

 

似たような話は先日読み終えた「「読み」の整理学 (ちくま文庫)」にも出ていました。

この本は、アルファ読み、ベータ読みという概念を出してきて、ベータ読みへの切り替えをどのように行うかの方法について書いていて、お薦めですが、その中にガリバー旅行記の話が出ています。

同時代の読者は当時の腐敗したイギリス政界を風刺した政治的文学として読み、次の時代の人は文字通り読むようになったので風刺文学ではなくなり、ついにはこどもが読む本になってしまったと言う話です。(203ページ)

「作者の意図と読者の読み取る意味は、つねに、不一致である」(204ページ)

作者のテキストから離れたところに interpretationがあるわけです。

 

 

と言うわけで、今日は駅の近くのブックオフに10時開店めがけてダッシュ。単行本半額セールで4冊購入。

10時4分に店に入った時には、既に10人くらいの「背取り」の人たちが買い物かご一杯に本を詰め込んでいたのですけれど。

 

午後からは新宿南口の紀伊國屋書店の洋書初売りセールへ。

フランス語2冊とTime誌を購入。

セールは明日までです。2割引です。

 

 

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