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語学の方程式 英仏伊語トリプル三冠王 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010/03/23

議論は続くよどこまでも

23:45

 

酒井先生の掲示板の「語彙について」はかなり長くなりましたがようやく収束の雰囲気です。

http://bbs.tadoku.org/kb7.cgi?b=yayakoshiki&c=v&num=100

 

SSSにしろ、tadoku.orgにしろ、勉強法についての論争が定期的に出てきては大激論になって合意が得られないまま収束というパターンになっています。(私も昔は積極的に参加していましたが)

 

今回は何故合意できないかという観点から興味深く眺めておりました。

 

 

要因1 言葉の定義が為されておらず、一つの言葉を各自がそれぞれの意味で使っている。

多読、語彙、勉強、辞書を引く、英語力などなど。

 

「多読の反対は精読」という方も以前はいらっしゃいましたが、私は「多読の反対は少読」「精読の反対は斜め読み」

そして、重要な対比は「頭から英語で理解、それぞれ日本語に訳して返り読み」だと思います。

 

また、多読についても「多読三原則による多読」と「一般に言われる多読(これも定義が必要だろうが)」との混同も問題の原因でしょう。

「多読三原則による多読」に於いては「たのしくペーパーバックを読む」というのが目的であり「ただしくペーパーバックを読む」というのは目的ではありません。

英語嫌いになってしまった方がもう一度英語を好きになるという為に、「多読三原則による(正しさを追い求めない楽しければ良い)多読」を初期に於いて実践することは効果的だと思います。

議論に於いて、どのアプローチが良いかを検討する場合には、「どのレベルにある学習者にとって」あるいは「どのような英語力をつけたいと思っているのか」という前提が重要ですから、三原則多読を始めたばかりの学習者に「辞書を引いても良いよ、文法書を見ても良いよ」というのはまずいということになります。

 

ここで、楽しんで読むことを優先するアプローチは、tadoku.orgの「話す」セクションで fluency over accuracy などと出てきたのと同じ考え方ですが、学習が進んで行くに合わせてどのようにaccuracyを導入してくるかが課題です。

 

要因2

上に書いたこととつながりますが、SSSにしろ tadoku.orgにしろ、リスニングや書く・話すのカバレッジも多少はあるものの、中心はやはり三原則多読です。

これは多読の入門レベルであり、やがて卒業していかなければならない場所です。さらには、他の技能との組み合わせで総合英語力(そんなものがあるとすれば)につなげていかなければならない場所です。

 

大量のインプット+アウトプットによる気づき=コミュニカティブアプローチ

コミュニカティブアプローチ+明示的学習による気づき=フォーカスオンフォーム

 

などとざっくり式を作ってみると、三原則多読は最初の大量のインプットのほんの一部の入門レベルです。

 

よって三原則多読の掲示板で学習法を議論しようとしても、三原則多読派からの意見は三原則多読の枠組みの外に出られないので議論がかみ合わないことになります。

 

英語にしろ何にしろ、私も含めてアマチュアが集まって上達法を議論する掲示板では自分の経験のみに根ざしたあれがよいこれが良いというやり取りに終始し、結局混乱が増すだけです。

専門家に登場いただきたいところですが、酒井先生は世間の研究には興味がないようで、結果的に掲示板参加者は専門知識に触れる機会も、あるいは旅立っていく先の道筋も与えられずにいると言うわけです。

(そうは言っても独学が中心の社会人の我々は道筋だけ示されても困るのですが) 

 

酒井先生からは出てこないわけですから、以下のような本を読んで自己防衛しないといかんわけです。 

http://shibutora.g.hatena.ne.jp/melma/20070724/1185361081

http://shibutora.g.hatena.ne.jp/melma/20080625/1214393084

 

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