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2010/12/15

「英語が使える日本人」は育つのか?

22:48

 

薄い本です(69ページ)ので、図書館で借りましょう。

はずれた時のショック緩和のためにも。

 

山田雄一郎、大津由起雄、斎藤兆史というトラディショナル英語教育派の対談で、私は基本的には賛成路線だなと思って借りてきたのですが、それはそれでなかなか興味深かったです。

 

文部科学省の2003年のピントのずれた「『英語が使える日本人』の育成のための行動計画」も笑えました。

 

・高校卒業段階では日常的な話題について通常のコミュニケーションが出来るレベルで、平均して英検準2級~2級程度

->英検2級程度の英語で日常的な話題について通常のコミュニケーションは無理。

 

・英語教員は英検準一級、TOEIC730点程度以上

-> このレベルで英語だけの授業をやれとか言われている

 

母語を軽視しての英語教育については、タンザニアとケニアの例がショッキングでした。

 

タンザニアはイギリスから独立した後、教育言語をスワヒリ語に切り替える計画を開始したのですが、大干ばつの後のIMFの融資条件の一つがスワヒリ語の教育を英語に戻すことだったということ。

ケニアは小学四年生以降は英語で教育を受けるのだが、英語がブロークンでも授業が優先されることから大学まで行っても英語が不十分、母語も日常会話レベルで止まってしまいどちらも中途半端。

 

山田雄一郎は「英語力とは何か (広島修道大学学術選書)」がとても面白かったです。

私の読後感想はこちら(http://shibutora.g.hatena.ne.jp/melma/20080115/1200452838)

カミンズの氷山理論が日本語と外国語の間で働くということです。

 

その山田先生が広島市の小学校英語教育の委員に選ばれたと言うことですので、とても興味深いです。

 

コミュニカティブアプローチはオーディオリンガルメソッドなどのパタンプラクティスが前提としてあるのに、日本ではコミュニカティブアプローチという時に、パタンプラクティスの重要性が無視されたというコメントは興味深いです。

 

流行のフォーカスオンフォームについて否定的だったのも興味深かったです。

 

なんだかんだ言っても、3人とも伝統的な、最終的にはネイティブレベルを目指す考えでしょうから、これも最近流行の Globish 的アプローチとは話が合わないでしょうね。

 

 


 

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